ラシックスが用いられる疾患
医療機関でよく用いられる薬の1つに「ラシックス」があります。
この薬はむくみの治療や尿がうまく出ない場合の治療に用いられます。
また血圧を下げる目的で使うことも多い薬です。
「ラシックス」はループ治療薬のグループに属しています。
これはヘンレ係蹄上行脚髄質部という尿細管がループ状になっている部分に作用することに由来しています。
効き目の強い薬であるため、使用には注意が必要です。
特にジギタリスという心臓のお薬を使っている場合には「ジギタリス中毒」を起こす可能性があるため、特に注意が必要です。
ジギタリス以外の心臓のお薬も血圧が下がりすぎてしまうことがありますので、使用には十分な注意が必要です。
ほかに飲み合わせに注意を要するものとしては、躁鬱病などの治療に用いられる「リチウム」があります。
この薬と飲み合わせますと「リチウム中毒」を発症する可能性があります。
また糖尿病薬や痛風の治療薬も飲み合わせに注意が必要です。
この薬の効き方は腎臓に作用して尿量を増やし、体の中の水を排出します。
心不全の際には肺に水がたまって呼吸困難となることがあります。
そのような場合にこの薬を使用しますと、肺に溜まった水が尿として排出され、結果的に呼吸が楽になります。
そのほかにも月経前のひどいむくみの改善にも用いられたりします。